フランス

Artist

フランス
映画界での指名率1位、
世界で最も注目される若手の扇子職人

2015年に、若干38歳の若さという最年少でフランス人間国宝に認定された。18世紀のディドロ、ダランベールらが編纂した「百科全書」から美的感覚、技術を学び、現代的な作品の創作に生かしている。また、日本の折り紙に着想を得て、自身の代表作となるポップアップの扇子を生み出した。その全く新しい発想と、蝶が羽を広げるような優美さは、世界中の美術愛好家を虜にしている。2011年にロンドンのFan Museumで展覧会を開催し、2013年にパリにアリトエ La maison Sylvain Le Guenを構えた。

シルヴァン・ル・グエン Sylvain LE GUEN
伝統的な扇子だけでなく、日本の折り紙に着想を得ポップアップの扇子等、斬新な作品も制作している。映画「シンデレラ」にも作品を提供。そもそも折りたたみ式の扇子は、日本が発祥地。日本の文化伝来がなければ、彼の扇子の世界も誕生しなかったと言える。
2015年メトル・ダール認定

陶器

フランス
天目茶碗の製法を解明した、
世界的に活躍する陶芸家

宋の時代の陶芸技術を全て習得し、40年に渡り「曜変天目茶碗」の再現研究を続けている。この度、曜変天目の製法をほぼ解明し、「半曜変」といわれる「油滴天目」のシリーズ制作に取り組んだ。その集大成として、2017年の東京で開催された「フランス人間国宝展」では、101の茶碗を展示。世界中からの注目を集めた。北京と台湾の故宮博物館、並びに大阪東洋陶磁美美術館が彼の天目茶碗をそれぞれ所蔵している。
その他、直径40センチの円盤方の巨大なオブシェや、水さしなどを展示。その文様は、風景画のようにも見えるが、かまどの熱により偶然できたモチーフである。

ジャン・ジレル Jean GIREL
宋の時代の陶芸技術を全て習得し、「曜変天目茶碗」の再現研究を続けている。世界中の美術館が彼の作品をコレクションしている。天目茶碗を40年来研究を重ねた。現在、北京と上海の故宮博物館と大阪東洋陶磁美術館が彼の茶碗を所蔵している。
2000年メトル・ダール認定

金銀細工

フランス
エリザベス女王にワインテイスティンググラスを献上した、フランス大統領府の伝統的な銀細工の第一人者

フランス国立博物館の所蔵するアンティーク銀細工の修復は殆どは彼の手に掛かっている。
また、エリゼ宮の外交贈答用注文も多く、ミッテラン大統領からエリザベス女王に送られたワイン試飲グラスをはじめ、ロスチャイルド家からのサーベルなどの特注も受けている。彼の作品は、ルーヴル美術館などで何度も展示されており、現在はパリ、リヨン、ボルドーの装飾芸術博物館などでも彼の作品展示を見ることができる。
全世界で多数の賞を受賞している。

ロラン・ダラスプ Roland DARASPE
エリゼ宮に迎えられる国賓(イギリスのエリザベス女王など)へのギフトを10年以上担当している。作品はルーヴル美術館等で何度も展示されている。
2002年メトル・ダール認定

フランス
フランスオートクチュール界、映画界、そして世界の王族から指名を受ける、偉大なデザイナー

既成の工業製品とは対照的な、タフタ、オーガンジー、シルク、リネン、コットン、銘木を使用した本物の高級傘を提供し続けている。ヴィンテージの修復は勿論のこと、数々のオートクチュールを数多く手掛け、フランス淑女を始め世界中のセレブの為の高級傘のあつらえている。

ミシェル・ウルトー Michel HEURTAULT
18世紀から20世紀の傘を2000本以上コレクションし、印象派の絵画に影響されたエレガントな傘を制作している。顧客にはイヴ・サンローランやカタールの王族も含まれ、「シンデレラ」等の映画にも作品を提供している。20世紀のフランスでは、良質な日本製の傘骨が多く用いられていた。今は希少となったこの日本製の傘骨のコレクションも多数あるという。
2013年メトル・ダール認定

壁紙

フランス
フランス壁紙のアンティークから現代まで

画家、彫刻家、版画家でもある彼は、アンジェの美術学校在学時から劇場の空間デザイン等に携わっていたが、その後壁紙に興味を持ち、造形芸術家としての才能を生かして壁紙職人の道に進む。1999年には自身のアトリエ、ATELIER D'OFFARDを開き、オーダーメイドの壁紙を制作している。

フランソワ=グザヴィエ・リシャール François-Xavier RICHARD
画家、彫刻家、版画家でもあり、その造形芸術家としての才能を活かしてオーダーメイドの壁紙を制作している。フランスのみならず、欧州各国のシャトーの壁紙の修復や創作を担っている。
2009年リリアンヌ・ベタンクール賞受賞

エンボス加工

フランス
世界最高峰ブランドの御用達
ゴフラージュ(エンボス加工)職人

オリヴィエ・ド・セール国立高等工芸美術学校(ENSAAMA)を卒業した後ポスターやロゴ制作に携わるが、1994年、父と同じゴフラージュ(エンボス加工)の道に入り、会社を設立。1998年にはViaduc des Artsに移り、より現代的な創作に取り組んでいる。
世界中のファッション、ジュエリー、時計、洋酒、車等の最高級ブランドとコラボした、商品カード、招待状、冊子、コフレ、グリーティングカード、特殊パッケージは数知れない。CHANELの高級クラスのパッケージ/カード類は、30年来、彼が作成を担当している。その他、「文化遺産出版」から発行された盲目の人のための浮き彫り絵本5冊(各30ページ)などがある。ほとんどの作品のその素材(紙)は、日本の紙材メーカーによるもの。

ロラン・ノグ Laurent NOGUES
シャネル、ディオール、イヴ・サンローラン、ジャンポール・ゴルチエ等、世界の有名ブランドのカードやコフレの殆どを手がけている。最高品質の作品を作るには、日本の特殊紙が欠かせないという。ここでも日本の技術が貢献している。
2011年メトル・ダール認定

真鍮細工

フランス
真鍮における、メトルダールの第一候補

オリヴィエ・ド・セール国立高等工芸美術学校 (ENSAAMA) でステンドグラスと真鍮の技術を学び、その後Hervé Wahlenで真鍮の技術に磨きをかけた。2004年以降30以上の作品を制作しており、彼の作品はパリのla galerie Patrick Fourtinに展示されている。代表作は≪L'infinie≫。

ナタニエル・ル・ベール Nathanaël LE BERRE
オリヴィエ・ド・セール国立高等工芸美術学校でステンドグラスと真鍮を学び、2004年以降30以上の作品を制作している。
2014年リリアンヌ・ベタンクール賞受賞

革細工

フランス
エルメスのケリーバッグの産みの親、
フランスを代表する革バッグの作家

エルメスの工房で培った確かな技術と、大胆な色使い、独創的なデザインで世界中のセレブリティを虜にしている。特に、ガルーシャやクロコダイル等のエキゾチックなレザーの使い手として有名。自然の風景に着想を得て作られる彼の作品は、華やかさと手縫いならではの温かみを備えている。
2017年の東京での「フランス人間国宝展」では、バッグシリーズ「クフ王」の型を基調として、7種類の素材/革によるバリエーションのバッグの展示を行った。素材の持つ様々なテイスト/情緒を、同じ型により表現していく。

セルジュ・アモルソ Serge AMORUSO
8年間エルメスの工房で特注品を担当。エルメスのケリーパックの生みの親でもある。独立後はオーダーメイドの作品制作に取り組み、ロスチャイルド家やブルネイ国王なども顧客に含まれる。
2010年メトル・ダール認定

石材彫刻

フランス
鉱物石工の世界的第一人者

16世紀フィレンツェの宝石彫刻技術(特にきりばめ細工)を継承し、オブジェやテーブル、大理石張りの床などを手掛けている。カルティエ、ファベルジェにおいて、芸術遺産の石彫作品の修復も担当。16世紀の技術を完璧に修得しており、非の打ちどころのない技術と繊細な美的センスを持っている。完璧な作品を作るため、より細かく正確な作業を可能にする道具を自ら作っており、希少な鉱石の細工はダイヤモンドを用いた道具で行っている。
きりばめ細工の技術を宝石細工に適用し、創造性に富んだ作品を製作している。
貴重な石を用いた万年筆は、カリグラフィーの世界と鉱石細工の世界を結び付けたいという彼の想いから生まれた。

エルベ・オブリジ Herve OBLIGI
16世紀のファレンツェの宝石彫刻技術(特にきりばめ細工)を完璧に習得している世界の第一人者。カルティエやファベルジェの芸術遺産の石彫作品の修復も担っている。貴重な石を用いたペンはカリグラフィーと鉱石細工の世界を結びついたいという彼の想いから生まれている。
2015年メトル・ダール認定